モンテッソーリ教育を中心とした子育ての重要なエッセンスについて記す。
1.成長段階
子供には、自分自身で成長する力が備わっており、年齢によって最も成長する分野がある。
- 運動
- 言語
- 五感
- 書く
- 読む
- 数える
- 文化・礼儀
親として、上記分野が発達する時期(敏感期)に子供を邪魔しないよう、環境作りと関わり方に留意することが必要となる。
また、子供がどの敏感期に差し掛かっているかは、よくよく観察して見極める必要がある。
2.環境
子供の興味が沸いた時期を無駄にしない環境作りが必要である。
- 体を動かせる環境
- 怪我しない程度に自由が許されている環境
- いろいろな遊び方ができる玩具(遊び方を子ども自身が選べる玩具)
- 見る力や指先を使う力を養う玩具
3.コミュニケーション
タブーの関わり合い
- 過干渉
- 放任
- 命令・禁止
望ましい関わり合い
- 正しいやり方をきちんと教える。このとき、間違っていても否定的な言葉を言わず、何度も同じように正しいやり方だけを伝える。
- 自発的にやり始めたら見守る。助けを求められたら初めて干渉する。
- 親の価値観でコントロールしようとしない。
- 褒めるときは具体的に良かったポイントやプロセスを述べる。自分の評価(すごい、良い)や子供の評価(お利口、頭がいい)は避ける。
- 叱るときも同様に評価(ダメ、いけない)は避け、好ましくない理由を具体的に説明する。
話しやすくするためのテクニック
- 最初は答えやすい質問から始める。
- 相手が話しているときは、相づち、オウム返しだけ
- 否定的な言葉での返答はNG。
- 無理に沈黙を埋めようとしない。
- 一段落付いたら、相手の話を要約・抽象化してまとめる。
行動を促すためのテクニック
- 相手の問題を観察して見極める
やり方がわかっていない?
やる気がない?
ハードルが高すぎる? - やり方がわかっていないのであれば、質問して最善の答えを出す手助けをする、選択肢を提示してみる
- やる気がないのであれば、利益と損失を示し、現状維持のリスクを伝える、やる気があることを見付ける。
- ハードルが高いのであれば、不確実性を下げる=確実な問題になるまで分解する、後戻りやお試しができるようにする、ハードルの根本を排除する